マラソンタイム記録のグロス・ネットの違いは??
どうも、Kenです。ハイチュウ、スタンバッテます。
マラソン大会に参加すると、完走タイムの記録が出ると思います。
実はこのマラソンのタイムには、
2種類のタイム記録が存在しているのです。
それは、
- グロス
- ネット
です。

マラソン初心者の方は、
「2つのタイムの違いがなんのこっちゃよくわからん!」
とキレそうになってるかもしれませんね。
今日はマラソン大会に無駄にいっぱい出場しているぼくが、その2つの種類のタイムの違いをわかりやすくまとめてみました。
グロスタイムとは??
まずはグロスタイムからですね。
こちらはものすごくシンプルで、
号砲が鳴ってからゴールするまでのタイムを表します。

そのため、グロスタイムで競争すると、スタートラインを早く切ったランナーの方が有利になります。
後ろからスタートしてしまうと、スタートラインを通過するまでの時間がかかってしまうからですね。
例えば、スタートラインの500 m 後ろから走り始めたAさんというランナーがいたとしましょう。
フルマラソンの大会に参加しているとします。

さあ、号砲がなりました。

がしかし、マラソンのスタート直後はかなり混雑していて、なかなかスタートラインにたどり着けず500 m 先のスタートラインに達するまで3分かかってしまいました。

Aさんはスタートライン通過してから快調に飛ばして、スタートラインからゴールラインまで3時間でゴールしたとしましょう。
このAさんのグロスタイムは、
3時間3分
です。

なぜなら、グロスタイムは号砲からゴールまでのタイムであって、スタートラインを通過するまでの時間も含まれてしまうからですね。
ネットタイムとは??
続いて、もう1種類のネットタイムというものがあります。
こちらは、
スタートラインを通過してからゴールするまでのタイムのこと
です。

つまり、純粋にランナーが走った距離に対してのタイムなので、ランナーの力量を図りやすく平等であると言えます。
昔は技術上、グロスタイムしか計測できなかったのですが、 IC タグによるタイム計測ができるようになってからネットタイムも計測できるようになったという歴史があります。
例えば、先ほどのランナーAさんの場合を考えてみましょう。
A さんはスタートラインに着くまで3分、スタートラインからゴールまで3時間でゴールしましたよね??
このAさんのネットタイムは3時間になります。

スタートラインまではどんなに速かろうが遅かろうがカウントされないので、3時間というタイムがネットタイムとして記録されるわけです。
どっちのマラソンタイムを意識したらいいのか??
ここまでマラソンの2種類のタイムをみてきました。
ちょっとここで気になってくるのが、
マラソンランナーはどっちのタイムを気にすればいいのか??
ということですよね。
当然、ネットタイムの方がタイムが速いことになるので、できればネットタイムでマラソンのタイムを比較したいところです。
が、しかし、現実はそう甘くなく、
圧倒的にグロスタイム至上主義なのです。

マラソンランナーとしても基本的にはグロスタイムで記録を考えることをおすすめしています。
その理由としては次の2つ。
公認記録としてはグロスタイムが認められているから
マラソンなどのロードで行われるレースの公認記録としてはネットタイムではなく、グロスタイムが公認とされています。
陸上競技連盟のハンドブックにも次の表に記載されています
道路競走競技会においては,グロスタイム(スタートの号砲
からフィニッシュまでの時間)とネットタイム(スタートライ
ンを通過した時からフィニッシュまでの時間)が表示されるこ
とがよくあるが,
公認記録となるのはグロスタイムのみである。
参加標準記録として使用できるのもグロスタイムである。
つまり、ネットタイムはおまけみたいなもの。
マラソンタイムの良し悪しはグロスタイムで比べましょう、というルールになっているのですね。
ただ、陸上連盟の非公式の大会では稀にネットタイムを競争の基準とおいている大会もあります。
例えば、アースランクラブという団体が主催している大会に関しては全てネットタイムでの比較になっていましたね。
スタート時も2名のランナーずつ順番に出走するという形になっており、グロスタイムは完全に無視。
ぼくが出場したサマークロスカントリー in 千葉、と上野恩賜公園早朝元気マラソンにおいてはネットタイムでの競争でこんな大会もあるんだなと思ったことがありました。
関門の時間もグロスタイムが基準
また、関門のタイムもグロスタイムが基準になっています。
マラソン大会に出ると、 制限時間内に走れないランナーを強制的に止めるために、「関門」が用意されています。
この関門を制限時間内に通過できなければ失格になってしまうわけです。
実はこの関門のタイムは、
グロスタイムが基準になっています。
たとえば、とある関門の制限時間が3時間だとしましょう。
ネットタイムでは2時間50分ぐらいでの通過だったのに、かなり後ろの方からスタートしてグロスタイムだと3時間3分ぐらいの通過の場合、このランナーはここで失格なのです。
そのため、自分のマラソンタイムを基本的にグロスで考えることにしておけば、
自分が次の関門までどれくらい余裕があるのか??
を冷静に、そして正確にチェックできます。
もし、ネットタイムでしか計測していないと、自分が関門を通過できるかどうかの見通しが立たないので不便ですね。
マラソンのタイムはグロスで考えよう
ということでいい感じにまとめると、
基本的にはグロスタイムでマラソンのタイムを考えた方がいいです。
ネットタイムは自分の実力を知るための参考記録という立ち位置。公認記録ではないということを認識しておいてください。
つまり、
スタートラインまでのロスを含めてがマラソンのタイムである
と思っておくといいでしょう。
おすすめのタイム計測方法は、
号砲で計測スタートして、スタートライン通過時にラップを取る
です。
これならあくまでグロスタイムを意識して走れますし、距離表示でラップタイムが取れるのでペース配分も管理しやすくなりますからね。
それでは!
Ken
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